離職して専門学校 で勉強し直す際は、目的をしっかり持つことが大切!
更新日2022年7月22日
就職、もしくはフリーターなどの形で一度社会に出てから、やはり違う分野に進みたいと考える方は決して少なくないと思います。中には、改めて専門学校に入学し、ある分野をしっかり学び直したいという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方々に向けて、まずは専門学校のメリットについてお伝えします。
大学にはない専門学校のメリット
専門的な知識を身につけることができる
大学では広い分野を学びますが、専門学校の場合は特定の分野に特化した授業が多いです。ですので、やりたいことがまったく決まっていない場合、専門学校は向いていないかもしれません。就職に関しても、学んだことと関係のない仕事につくことよりも、学んだ専門的知識を活かせる仕事に就くことがほとんど。逆に言えば、明確な将来像がある人なら、目指す仕事に向かって効率よく学ぶことができます。
大学よりも実習が多い
専門学校では、学んだ分野を生かして仕事にすることを前提としています。ですので、実践的なスキルを身に着けるために、業界経験のある教員による実習の授業が多いです。服飾関係であれば製図や裁断の実習、子ども関係であれば保育園での実習、というようにです。実際の仕事内容のような実習を行うので、就職してからも即戦力として働くことができます。
明確な目標を持った人が多い
大学の場合、自分のやりたいことがわからないという人が多いです。ただなんとなく大学に行った、遊びたいから大学が良かった、なんていう人が一定数いるのが事実。学ぼうという意思があっても、周りが意識の低い人たちばかりだと自分も流されてしまうかもしれません。しかし、専門学校の場合は明確な目標を持った人が多いです。同じ分野や仕事に興味を持つ仲間が多いという環境で、刺激をもらいながら努力することができます。友人と同じ就職先になったり、就職先に同じ専門学校の先輩がいたりすることも、大学より多いでしょう。
短期間で集中的に学ぶことができる
専門学校の場合は最短2年で卒業できますし、ほとんどの学校は2年制です。また、大学と違って授業が決まっているので、授業と授業のスキマ時間に悩むこともありません。時間や費用を抑えながら、効率よく学ぶことができます。そのため、時間をかけずに勉強したい人、お金の余裕があまりない人、早く仕事を始めたい人などに向いています。
専門学校に通う人の《主な2つの目的》
専門学校に通う生徒の目的は、大きく「その分野の理解を深めるため」と「その分野で職に就ける能力を身に着けるため」の2つに分けられます。高校卒業後、そのまま専門学校に進学する人の中には、前者も多いです。前者の場合、専門学校での在学期間を「その分野に関する知識を得ながら業界を知り、どの職に就きたいかを考える期間」と捉えることもできます。
しかしながら、一度社会に出てから専門学校への入学を検討している方の場合、一般的には後者である場合が多いでしょう。ある分野で就業したいと考え、そのために専門学校への進学の必要性を感じた、とう方がほとんどではないでしょうか。
専門学校には、社会人経験のある生徒も多い
実際、専門学校には、社会人を経験してから学生になった、という方もたくさん通っています。そのような方が特に多い分野の1つとして例を挙げると、服飾などがそうです。服飾分野の専門学校の生徒は、10代や20代前半だけでなく、30代や40代、中には50歳以上の方もいます。
漠然と「服飾に関わる仕事に就きたい」というのであれば、必ずしも専門学校へ入学する必要はないかもしれません。例えば服飾分野の花形職の1つであるアパレル販売員の職であれば、専門学校で学ぶ知識以上に、店舗経営に関する知識や接客の経験などが求められます。このような場合、専門学校に入学することがマイナスとなることはもちろんありませんが、専門学校に入学するより直接販売の現場で経験を積んだ方が近道かもしれません。
反対に、ブランドの核を担う仕事ともいえるデザイナーなどは、専門学校で高い技能を身に着けることが、もっともその職に就くための近道であるといえるでしょう。デザイナーは、その技能を証明することが難しい職種です。業界でも有名な服飾の専門学校であれば、その学校を卒業したということ自体が、服飾に関する一定以上の技能を有している、という証明となります。なんのつながりもなく就職活動をした場合に比べ、希望の職に就ける可能性は高まります。
専門学校入学前に、目的をしっかり見直そう
様々な教科を体系的に学ぶ大学などに対し、専門学校は、ある分野についてより深く、実践的に学ぶ場です。自分が何を学びたいのか、また卒業後はどのような職に就きたいのかを明確にすることで、専門学校での学びをより意味のあるものとすることができるでしょう。
大人になってから学び直すということは決して簡単なことではありませんが、関心のある分野なら、きっと楽しさや面白さもあるはずですよ。専門学校への入学を検討している社会人の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。